空間を緩やかにつなぐ吹き抜けリビング|デメリット
こんにちは、atelier SUBACO 広報担当です。
※こちらのコラムでは毎週、月・水・土曜日に「家づくりに役立つ情報」を発信しています!
今週のテーマは「吹き抜けリビング」についてお話いたします。
広々とした空間に太陽の光がさんさんと差し込み、まるで外の景色を室内に取り込んだかのような開放感が特徴の吹き抜けリビング。
一階と二階をゆるやかにつなぎ、家族の存在を感じながら生活できることから、吹き抜けリビングを取り入れる方も多いですね。
家づくりを考える上で、一度は憧れたことがある方も多いのではないでしょうか?
しかし、そんな魅力あふれる吹き抜けリビングにも、もちろんメリットだけでなく、注意しておきたいデメリットも存在します。
そこで今週のコラムでは、「事前に知っておきたい吹き抜けリビングのメリットやデメリット」、そして「SUBACOが提案する吹き抜けリビングを取り入れた実例」をご紹介いたします。
ぜひお家づくりの参考になれば幸いです ^^
本日は、吹き抜けリビングのデメリットについてご紹介いたします。
|2階部分の床面積が減少する|
吹き抜けを取り入れると、2階部分に本来設置できたはずの床面積がなくなるため、2階の居住空間が小さくなってしまいます。
例えば、リビングの上に吹き抜けを作ると、その分2階には部屋や廊下を作ることができなくなり、限られたスペースをどう活用するかの設計が難しくなります。
特に、狭小住宅やコンパクトな間取りを必要とする住宅では、1階・2階の床面積を最大限に活かすことが重要ですが、吹き抜けを設けることでその可能性が制約されてしまいます。
具体的には、2階部分に収納スペースや子供部屋、ワークスペースなどを確保したい場合に、吹き抜けによってそれらが制限されるため、家族構成や生活スタイルに合わない設計となるリスクがあります。
リビングスペースを広く取りたい方には吹き抜けはぴったりですが、各部屋をしっかり確保したい方には少しデメリットに感じることもあるかもしれません。
|空調が効きずらい|
吹き抜けは、天井が高く開放感のある空間を作りますが、その一方で断熱性が低下しやすいというデメリットがあります。
暖房や冷房を効率よく使うためには、空間がしっかり密閉されていることが大切ですが、吹き抜けでは暖かい空気が上に逃げやすく、特に冬は暖房が効きにくくなります。
冷房に関しても、冷たい空気は下に溜まりやすいため、吹き抜けの空間では冷房効率が悪くなることがあります。
その結果、光熱費が高くなる可能性があります。広い空間を快適な温度に保つために、エアコンや暖房がフル稼働することが多くなり、エネルギー消費が増える傾向があるからです。
吹き抜けを取り入れたい方は、家全体の断熱性や気密性を高めるなど、夏の暑さや冬の寒さ対策が必要です。
全館空調システムを導入すれば、家全体を冷暖房し、24時間換気も行えるため、吹き抜けの温度調整の問題を解消することができます。
|音の伝わりやすさ|
吹き抜けは開放的で広々とした空間を生み出しますが、その反面、音が階上や隣接する部屋に伝わりやすくなります。
家族の生活音やテレビの音、話し声が家全体に響きやすく、特にリビングに吹き抜けを設けた場合、2階のプライベートな空間にも音が漏れやすくなるため、プライバシーの確保が難しくなることがあります。
|掃除やメンテナンスが大変|
吹き抜けのある住宅では、天井や壁が高いため、照明器具や窓の掃除、メンテナンスが非常に手間になってしまいます。
特に、高い位置に設置された窓や照明器具の掃除や交換には、脚立や専門の道具が必要になり、日常的なメンテナンスが大変です。
また、照明の電球が切れるたびに手間がかかることがあるなど、事前に注意が必要です。
以上、吹き抜けリビングのデメリットについてお話しました!
空調効率やお手入れなど、気になる部分はありますが、設計や設備の工夫次第で快適に過ごすことも十分可能です。
吹き抜けを取り入れながら、「夏涼しく、冬暖かく」を実現したお家もYOUTUBEでご紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください ^^
次回のコラムでは、SUBACOが提案する吹き抜けリビングを取り入れた実例についてご紹介いたしますので、お楽しみにお待ちください!
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。