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無暖房住宅と省エネ設計の実現-01-

2025.01.27 スタッフコラム

こんにちは、atelier SUBACO 広報担当です。
※こちらのコラムでは毎週、月・水・土曜日に「家づくりに役立つ情報」を発信しています!

少し寒さが落ち着いたかのように思えば、また冬の冷たい空気が戻ってきましたね。

寒さで体調を崩される方も多いかと思いますが、十分にお気をつけてお過ごしください。

 

さて、今週のテーマは「無暖房住宅と省エネ設計」についてお話しします。

注文住宅を計画する際、多くの人が「快適な住まい」を求めています。

せっかくお家を建てるなら、毎日がもっと心地よく、快適に過ごせる場所にしたいものですよね。

家はただの「住む場所」ではなく、毎日の生活を豊かにしてくれる大切な空間です。

だからこそ、温かい冬や涼しい夏、季節を問わず一年中快適に過ごせる工夫が求められます。

そのためには、家づくりの段階で、エアコンや暖房だけに頼らない「設計」の力が必要になります。

高気密・高断熱なお家づくりや、自然の力をうまく活用するパッシブデザインを取り入れることで、どんな季節でも快適に過ごすことができ、さらに省エネにも繋がります。

そこで今週のコラムでは、そんな理想の住まいを実現するための具体的なポイントを、3回の記事にに分けてお伝えしていきます。

お家づくりの参考にいただけますと幸いです ^^

 


 

本日は第一回ということで、「省エネ住宅の基本と断熱性能の重要性」についてお話いたします。

 

省エネ住宅とは?

省エネ住宅とは、エネルギー効率を最大化し、エネルギー消費を最小限に抑えることを目的とした住まいのことです。

高気密・高断熱設計を基盤に、冷暖房の使用を減らし、快適な住環境を維持することができます。

省エネ住宅では、断熱性能や高効率な設備を取り入れることで、光熱費を削減し、環境にも優しい生活を実現します。

 

|省エネ住宅における3つの省エネ性能|

省エネ住宅は、エネルギーを無駄にせず、快適に過ごせる住まいを作ることが大切です。

省エネを実現するためには、ただ新しい機器を取り入れるだけではなく、家の設計や作り方にも工夫が必要になります。

省エネ住宅には、エネルギー消費を抑えるための3つの大切なポイントがあります。

それぞれがどのようにエネルギー効率を高め、快適な暮らしを支えるのかを見ていきましょう。

 

省エネ性能 ①:断熱

断熱性は、省エネ住宅の基本的な要素で、室内の温度を外気から守るために重要です。

高性能な断熱材や複層ガラス窓を使用することで、熱の流出入を抑え、冷暖房効率を向上させます。

これにより、エネルギー消費を削減し、快適な室内環境を保つことができます。

省エネ性能 ②:日射

日射をさえぎることも省エネ性能のひとつで、太陽の光を積極的に利用することがエネルギー効率を高めます。

南向きの大きな窓や適切な庇を設けることで、冬には太陽の温かい光を室内に取り込み、暖房の負担を減らし、夏には、日射を遮るために外部のシェードや遮熱ガラスを活用し、冷房の負担を軽減することができます。

日射をうまくコントロールすることで、冷暖房のエネルギー消費を削減し、快適な室内温度を保つことができます。

省エネ性能 ③:気密

省エネ住宅における性能として、気密性も欠かせません。

気密性は、住宅全体の隙間を減らして、外気が侵入するのを防ぐことです。

隙間風や不必要な熱の損失を防ぐことで、冷暖房の効率が高まり、エネルギーの無駄遣いを減らします。

気密性が高い家は、温度の変動が少なく、エネルギー消費を抑えることが可能になります。

このように上記の3つのを要素を組み合わせることで、エネルギーを効率的に使用し、住みやすい環境を作り上げることができます。

 


 

|断熱性能の向上でエネルギー消費を削減|

省エネ住宅の中で最も重要なのが「断熱性能」の向上です。

断熱性能が高い住宅では、冷暖房にかかるエネルギーを大幅に削減することができます。

断熱材や高性能窓を使うことで、外気温に影響されることなく室内の温度を安定させることができ、暖房や冷房の使用頻度を減らすことが可能になります。

 

~ 断熱性能を向上させる3つのポイント ~

① 高性能断熱材の使用

近年の断熱材は、熱伝導率が低く、より高い断熱性能を誇ります。

断熱材には、グラスウール、ウレタンフォーム、セルロースファイバーなど、さまざまな種類がありますが、それぞれの性能や特性に応じて適切なものを選ぶことが大切です。

SUBACOでは、断熱性能が高く、調湿・防音・難燃・防虫に優れた断熱材「セルロースファイバー」を採用しています。

セルロースファイバーは、リサイクルされた紙を原料としており、自然素材で環境にも優しい点が特徴です。

多機能な断熱材であるため、快適な室内環境を維持するのに大いに役立ちます。

① 複層ガラス窓の導入

複層ガラス窓(ペアガラスやトリプルガラス)は、熱の流出入を抑える効果があり、省エネ性能を大きく向上させます。

ガラスの間に空気層やガス層(アルゴンガスなど)があることで、断熱効果が高まり、外気の影響を受けにくくなります。

これにより、冷暖房効率が向上し、室内の温度が安定します。

さらに、サッシ(窓枠)も重要な役割を果たします。

サッシの素材としては、アルミ、木製、または樹脂製のものがあり、それぞれに特性がありますが、特に樹脂製のサッシは断熱性が高く、複層ガラス窓との組み合わせで非常に高い省エネ効果を発揮します。

樹脂製サッシは熱伝導率が低いため、ガラス部分と同様に熱の流出を防ぎ、室内の快適な温度を保ちやすくなります。

③ 断熱施工の精度

断熱材を使うだけでなく、その施工方法にも注意が必要です。

隙間や隙間風を防ぐために、断熱材を隅々まで行き渡らせ、建物全体が「隙間なく」断熱されるようにすることが大切です。


 

以上、「省エネ住宅の基本と断熱性能の重要性」についてお話いたしました。

省エネ住宅を実現するための第一歩は、やはり「断熱性能の向上」です。

省エネ住宅と断熱性能は深く関わり合っており、快適な住環境を維持しながらエネルギー消費を抑えるためには、断熱性能の向上が不可欠です。

断熱材や複層ガラス窓、気密性の高いサッシなどを適切に選び、組み合わせることで、エネルギー効率の良い省エネ住宅を実現することが可能です。

ぜひこの記事を参考に、四季を通じて快適な家づくりを進めていただければ幸いです ^^

 

次回のコラムでは、夏涼しく冬暖かい住環境を実現するために、「自然の力を活用した設計」についてご紹介いたします。

日差しや風、自然の温度差を上手に活用し、快適で省エネな住まいを作るための設計のポイントをお伝えしますので、お楽しみにお待ちください!

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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