構造形式
こんにちは、安良城です。
深澤、小林のブログでもご報告させていただきましたが、
2019年よりSUBACOは、「あんじゅホーム」から独立することが決定しました。
来年以降は、別法人会社として運営することとなります。
急な発表に驚かれている方も多いかと思いますが、SUBACOのお家づくりの
仕様や施工面に関しての変更は全くなく、お客様にご提案させて
いただく内容も今までと変わることはございません。
今後も住まいづくりを通して「豊かな、より良い暮らし」をつくって参りますので、
SUBACOをどうぞよろしくお願いいたします!!
今回は、前回のお話の続きをご紹介いたします。
スタジアムなどの大きな建築の構造を、
それぞれの特徴や特性をお伝えします!!
■トラス構造
トラス構造は、主に大スパン構造(体育館やドーム、橋)などに利用される構造形式の1つです。
こちらはトラス構造を利用した橋で、このように部材同士を三角形に
つなぎ合わせた形式を「トラス構造」といいます。
また、部材同士の節点はピン接合にします。
※ピン接合とは…
部材を接合する接合形式の一種で節点が自由に回転するように接合する方法です。
反対に、接合部分が固定されている接合形式は剛接合といわれます。
金属造・木造の場合や、トラス構造の際に用いられる接合形式のことをいいます。
トラス構造は、強度が強いのですが、それは三角形の特性を活かした構造だからです。
三角形は四角形に比べて「強い」構造です。
実際に紙で三角形と四角形を作り、指で押してみると、四角形は簡単に変形します。
一方、三角形は堅いはずです。この性質を利用したのが、トラス構造です。
■アーチ構造
アーチとは建築、土木構造物に利用されている構造形式の一つで す。
こちらはスペインの円形アーチの橋です。
このようにアーチは曲を 描く特徴的な形状をしています。
この形状がアーチ構造で最も重要なポイントです。
この特徴的な形は、単に見た目の問題ではありません。
この形状は水平の梁に比べて曲げモーメントが小さく、代わり圧縮力が作用します。
圧縮力に対しては、石やレンガ、コンクリートなどの材料が適しています。
よって、アーチ構造は良い石が多く産出される欧州で多いです。
西洋の石積みで造られたアーチ橋が印象的ですよね。
※曲げモーメントとは…
物体を曲げる方向に作用するモーメントのことです。
モーメントとは、物体に作用する力によって、ある点、
あるいは軸を中心にその物体を回転方向に変位させる能力で、
作用する力と回転の中心となる点、または軸からの距離との積をいいます。
建築の構造にはピン接合や曲げモーメントなど様々な建築用語があります。
私自身も学生の頃、授業で教わっていたため理解していますが、
未だに分からない用語はたくさんあります。
まだまだ勉強が足りないですね!がんばります(;O;)/
次回は、シェル構造と膜構造をご紹介いたします!