構造形式2
こんにちは、安良城です。
先日、2025年に日本で2回目の
大阪万博開催が決定しました!!
おめでとうございます!!!(^^)//
2020年には東京オリンピックが開幕し、
その5年後にも日本で万博が開かれる…
今後の日本が楽しみですね♪
今回も前回の続きをご紹介いたします!
シェル構造と膜構造のお話です。
■シェル構造
貝殻のような曲面状の薄い板を用いた建築構造のことを言います。
外力を適切に面内に流す設計を行えば、
軽くて丈夫で柱の少ない大スパン架構が可能になり、
材料も節約することができます。鉄筋コンクリートで造られることが
多いと言われており、曲面板構造、貝殻構造とも呼ばれ、
代表的な建造物にオーストラリアのオペラハウス(複層のシェル構造)や、
日本では東京カテドラル聖マリア大聖堂などがあります。
■膜構造
膜構造建築物は、屋根や外壁に膜材料を用いた建築物で
建築分野における新しい技術です。
博覧会のパビリオンのような仮設的な使用から、
東京ドームに代表されるような恒久的建築物として、
スポーツ施設をはじめ広い範囲での活用が 定着しています。
膜構造建築物は各地で地域社会の活動の場として、
また、地域の象徴的存在として、
社会に新しい建築文化を展開しています。
●吊構造
サスペンション(suspension)構造ともいい、
マスト等を立ててケーブルを張り、
膜材料を上方から吊るという、「テント」のような構造です。
重力を自然に感じさせるしなやかな曲面を生かした意匠が実現可能で、
剛強な壁などの上に屋根をかけるものもあります。
一方、博覧会の広場や鉄道駅の屋根、競技場のスタンドのように、
剛強な構造をもたず自由な出入りの可能なものもあります。
その他にも設営の容易さを生かした
仮設倉庫やイベント会場 (テントに近い)
など様々なものにつかわれます。
ミュンヘンオリンピックの競技場や公園などが代表例となっています。
●骨組膜構造
鉄骨造・木造などの骨組みをつくって膜を張る構造です。
北京オリンピックの水泳競技用スタジアム(北京国家水泳センター)は、
鋼製のフレームに半透明の膜を張って膨らませ、
水泡に包まれたような数巻を創出しています。
簡易な骨組に膜を張り付けた鉄道駅の
上屋・競技場のキャタピラーなどの例も多くあります。
●空気膜構造
空気圧を利用して膜面に張力を与え、
それによって形を安定化(剛性を付与すること)させるとともに、
雪や風などの外力に対する抵抗能力をもたせた構造です。
ニューマチック構造とも呼ばれます。
空気を閉じ込める方法の違いにより
一重膜構造と二重膜構造に分けられています。
一重膜構造は、床上に膜を張り、
床と膜との間に空気を閉じ込めるもので、
ドーム型のものはエアドームと呼ばれます。
一重膜構造では建物内外の気圧差を保持する必要から
大きな開口を設けることは不可能で、閉鎖型の内部空間となり、
温室、展示場、ホールなどの屋根として利用されています。
大きいドームや橋、建物でこのような構造を見つけたら、
ぜひ思い出してみてくださいね(*^^*)